ここは分割払いの残る近郊の戸建て自宅じゃない。バラックです。

勘定を持ってレジへ向かったら、山口様がスーツを着て、少し長目の髪を茶色く染めた、色の浅黒い、三若者合間くらいの旦那と言い争いをしていた。

 「ゼミナール」とか「終了」、「結婚式」などという将来において重要な文言がちょくちょく聞こえた。

 こちらがレジの前に立ったらふたりは筋道をやめてしまった。

 なんの言及かしばしばわからなかったけど、とにかく、今こちらにとって一番重要なことは、要望原様のアパートにいく素行。

 空調の効いた気持ち良い電車内で、尖端の座席に座りながら、要望原様のバラックを想像する。

 要望原様に、もしばったり出くわしたときのことも企てる。

「あは、あは、あはははは」

 ちっちゃな笑い声が流れる。

 向かいの座席に座っていたOL様らしい、スーツを着たおばさんとまぶたが見合う。

 まぶたをそらされた。

 しょっちゅうだったら、他人にまぶたをそらされたら、「こちら変なのかな」と気になるけど、要望原様のことを想像しているときのこちらは手強い。

 日雇い中に店長に嫌がらせを言われたときは、乗り越えるために、たえず要望原様のことを想像した。

 目の前にいるのは要望原様で、こちらと要望原様は何か別の話をしておる。

 とても辛くて、楽しい言及。

 たとえば詩の言及。文学の言及。

 それほど、釣り銭のお受け取り過失の言及なんてしていない。

 週末に自分の客間で寝ていて、下の客間から酒に酔ったおとうさんの独り言が聞こえてきたときは、バラックを想像した。duoクレンジングバームのお試しはあるの?

今日も興味深いパートの発端です。

痴漢?

 じゃ弱い。抱き起こしてくれたんだ。

「ええ……」

 え?

 あ! 待って、だって……

「あたたたたたッ」

 また尻もちをついてしまった。

 でもそれどころじゃない。

 尻もちをついたとおり下がる。

 だって、こちらを抱き起こしてくれたユーザーは……

 こちらにわずか一瞬前まで触れていたユーザーは……

「要望原様!!」

 尻もちをついたとおり、要望原様の面持を真っ正面から見る。

 整った顔立ち。外見から浮き出る智。

 想像していた通りの要望原様が、今、目の前に掛かる。

「ち、違うぞ。自分は要望原ではない」

 要望原様も往生際が小さい。

 こちらは要望原様に、出会ってしまった。

漫画喫茶のサクラ。それがわたしの仕事。今にもつぶれそうな寂れた漫画喫茶で、お客様のふりをして漫画を掴む。そしてときおり楽しそうに笑う。

 ガラス越しに見た人たちは売り込めるように入ショップし、ショップは一気に大到達。そういった目論見で雇われている。

 時給は三百八十円。月給は安いけど、漫画は読み放題だし、ドリンクも呑み放題。これ程おいしいパートは他にない。

 だから今日も嬉々として、自動的ドアの前に立つ。

 あぁ、相応しいなぁ。

 

 自動的ドアが開くと、右側にはレジカウンター。そこにはエプロンにネームプレートを付けた、山口奈津君が立ってある。

 山口奈津君は、通常栗色のヘアをたえず一本で束ねている小面持ちのエレガントです。

 こちらは彼女に会釈をした。

 気持ちでこう言って──

『おはようございます』

 すると彼女も会釈をしながら、笑顔で答えてくれた。

「いらっしゃいませ」

 ……あれ?アヤナスの口コミレビューを紹介!

何が恐ろしいかというと、個人のインターネットと違って、たくさんの人が評価をやる。

要望原様に報復すると決めて以上、マンガ喫茶に訪れ埋め込みた。

 その前から……

 通い詰めていた。

 ここ最初週、それまでの延々としたマンガ喫茶通いとは違ってまじめに通った。

 最近だって、さっきここにたどり着いた時折依然朝方の十時半だった。

 失業になってから、午前中に外に出る素行なんて滅多になかった。

 それがここ最初週、デイリー午前中にマンガ喫茶に来ている。

 これを人前復職と呼ばずして誠に叫ぶ。

 と言っても、こちらがここで行っているのは高性能悪業。

 お年や功績さえ明かしていない要望原様のアパートを、高性能機器──端末を使ってつき止めようという意図です。

 現に心がけると、こういうオペはさんざっぱら骨が折れた。

 端末に年中向かってあるせいで、肩も腰も痛くなった。まぶたも疲れた。

 検索エンジンに「要望原翼」と入力し、強力風評の載っていそうなインターネットにヒットをつける。見ると、それは前にたどり着いた頁……

 ということをデイリー繰り返した。

 まぶた、肩、腰だけでなく、延長料金も懐に痛かった。

 本屋で日雇いしていた頃に貯めた現金も、もう下を突きみたい。

「だめだ。こちらには何とか高性能悪業は無理なんだ」と諦めかけたきのう、もの凄く頁にたどり着いた。

 そこには「掲示板」と書かれていた。

 掲示板は必ずすごかった。ABCクリニックの口コミはどうなのか調べてみました

無事故か? 立っていられるか。仕方を放すぞ

ふー。

 立暗みがした。

 今は夏場だし暑い。

 そんなの当たり前のことだ。

 さて、どうしようかな。

 ゴン!

 要望原邸の困難を蹴った。

 ゴンゴンゴン!

「なんでです。何故豪邸なんだ。なんで向かうんだ。何故うわさ付くんだ。何故なんで、バラック……バラック、うーうーうーバラックぅー」

 こんなところで蹲って泣いてるこちら、照れくさい。

 でも動けない。

 立ち上がれない。

 息苦しい。

 暑いからです。

 夏場だからです。

「うーうーうー」

 ……う?

 蹲った背中のすぐ隣で、門が解き放ち、閉まる呂律。

「君、どうした?」

 門から出てきた誰かに声をかけられた。

 メンズの動画。

 なんでもないのに。

 暑いだけなのに。

「始末でも腹黒いのか?」

 暑くて息苦しいだけなのに。

「何か探し出し製品だったら、手伝うぞ」

 何も弱い。

 そっとしておいてほしい。

「連れはいないのか?」

 誰もいない。

 こちらには再び要望原様もいない。

「こういうアパートに向きがあるのか?」

 要望原様なんて……

「バラックに住んでない要望原様なんて……うわーん。ヒックヒック」

 痛ッ!

 男の人がそっとしておいてくれないから、逃げようとして立ち上がった。

 そうしたら、足下がふらついて尻もちをついてしまった。

 踏んだり蹴ったりです。

 あれ?

 ボディーに触れられた。
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役職に書いてある住所で確認してみよう。

色白です。

 純白です。

 羽が生えている。

 言い伝えに出てきそうな、耳が長くてうさぎみたいなのとコンドルを従え、ガーデンに立っているのは──

 ヴィーナスです!

 ヴィーナスが、ガーデンの花々に微笑みかけている。

 すごい。

 本当の裕福は、ガーデニングの置物一部とっても、一味違う。

 「七人の小人なんて、大衆の据え置くやり方よ。うちはなんてったって、ヴィーナスですからね。おほほほ」と笑っているに幅ない。

 なんて嫌がらせなアパートなんだ。

 門からして大きすぎて嫌がらせです。

 邦人はボディーが乏しいんだから、門も小さくていいんだ。

 あ! 車種です。

 ガーデンの隈に、白と黒、二机の車種が停めてある。

 そうか、これは門ではなく、車種が通り過ぎるための玄関なのか。

 遅まきながら嫌がらせなアパートです。

 要望原様なんて、どこにいくにも足距離なのに。

 近所にあんなアパートがあったら、要望原様がとことんみじめな気持ちになるじゃないか。

 ところで、こういうアパートの住所は沢山だろう。

 門はこちらか。

 アーチバリエーションで、上に鳥が居る図案の門に差し迫る。

 その隣には役職が生じる。

 

 ……むむっ、役職にセコムステッカー。

 もちろん裕福。

 「要望原様の住所が二の十四の八で、こういうアパートが、二の十四の……八……」

 なーんだ、要望原様とおんなじ住所か。

 おそろいだね。

 要望原様も、こうしたヴィーナスなんて並べる豪邸とおんなじ住所だと、多々窮するだろうね。

 小包の誤配とか。

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